寝苦しい夏の夜には

2007年04月22日

合同会社(LLC)と合名会社と合資会社その3

合同会社(LLC)と合名会社、合資会社には出資者(社員)の責任性以外にも違いがあります。出資の目的です。合名会社や合資会社は金銭だけではなく信用や労務も出資の目的とすることができます。

信用と労務とは何でしょうか。簡単に表現すれば、お金は出しませんが、この会社で働きます。そして出資者としての責任をとります。ということです。会社の経営者ですので、当然のことですが、どうしてそんな人が出資者なの、という疑問の声が聞こえてきそうです。確かにちょっと納得がいきません。

株式会社との違いがここにあります。株式会社の場合、金銭以外は出資の目的とすることができません。物的な結び付きを重視する会社なので、この出資金の割合で配当は必然的に決定されます。単純明快な理屈ですし、合理的な考え方です。出資した金額の範囲で責任を負うことも同様に理にかなっています。儲けも責任も出資額の割合ということになります。

ところが、持分会社は物的な面よりも人的な結び付きを重視する法人形態です。信用や労務も出資の目的とすることが認められています。献身的に働くことも出資の目的ですし、他の人が持ち合わせていない技術やノウハウを提供することも出資の目的をすることができるのです。ここに無限責任である所以があるのではないでしょうか。

負債を抱えて倒産した場合のことを考えてみましょう。社員が出資の範囲で責任を負うということであれば、矛盾が生じます。信用や労務を出資の目的とした社員はそもそも金銭を出資していません。どうやって責任をとればよいのでしょうか。

まさか債権者のところで労働力を提供するわけにはいきません。かりに労働力の提供を債権者が了承したとしても、どの程度働けば出資に見合う労働力という評価になるのでしょうか。金銭で清算するしか現実的な解決手段は考えられませんね。

合同会社(LLC)は他の持分会社と株式会社の中間に位置する会社だといえます。株式会社と共通するのは出資の目的が金銭のみであり、出資者は有限責任を負うという点です。一方、出資者の議決権は1人にひとつ、利益配分が出資割合に関係なく自由に決められる点は他の持分会社と共通します。株式会社はあくまでも出資の割合で議決権も利益配分も決まってしまいます。

会社設立を検討中の方、合同会社(LLC)いかがですか?
posted by 運営者 at 09:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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